お彼岸が過ぎてから、やっと “ ふるさと ” へと行ってきました。
今は亡き父と母が眠る墓前へと参って、掌を合せてきました。
東京電力の原発から半径40キロ圏内の所に位置するところにある私の“ふるさと”
その“ふるさと”に もう私が生まれ育った実家の建物はありません。先月、取り壊され
ました。あの震災で実家は行政の家屋被害状況調査の結果、母屋が「全壊」離れが
「半壊」という認定を受け、それを踏まえ「取り壊し」という結論に至りました。
いろいろと、いろんなことを言い出したらきりがなく・・。でも、そんなこんなに気持ちが
沈んで塞ぎ気味でいましたが、ちょっとずつ吹っ切れて、やっとようやく“ふるさと”へと
行って来れました。失ったもの、無くしたものは大きいけど現実に目を背けず受け止め
受け入れ、ちょっとずつでも前へ向かって歩いていかなきゃ・・
思い出が いっぱい詰まった実家は、建物が 丸ごと そのものが思い出の玉手箱。
たとえ それが無くなっても心の中に残っている思い出は消える事もなくなることも
ないんだとそう思います。私が大切に思い続けている限り・・。元気を出さなきゃ・・