やっと、ようやく ふたりの関係が修復してきたような感じです。
れん君に手を差し出しても 顔をそむける事も なくなりました。
顔を見て話し掛けると、ちゃんと顔を見返してくれるようになりました。
れん君、すっかり心を閉ざしちゃったのかな?って、とても心配でした。
今回の件、決して れん君が悪いのではありません。
れん君は噛もうとして私の手を噛んだのではないんです。
でも、二針を縫う裂傷を負ってしまいましたけど・・。
先週の金曜日の夜の散歩での出来事でした。
いつもオシッコする所にネズミの死骸があったんです。
「あっ!」と思ったと同時に、れん君 激しい勢いで飛び掛り
口に咥えてしまいした。口にしちゃダメなもの!と咄嗟の思いで
必死になって れん君を押さえ込み顎と口を開こうとしました。
ものすごい力で物体を噛み咥えている れん君でした。
犬本来が持っている野性的で本能的なものなのでしょう。
獲物を獲得しようと必死な れん君、阻止しようと必死な飼い主。
両者一歩も譲らずっていう感じでした。
一瞬、れん君の噛む力がゆるんだ その隙に右手で物体を抜き取ろうと
した その時、ブスッ!っと、れん君の右上の牙が右手の親指に突き
刺さったのが判った。ものすごい痛みでした。でも、だからといって
ここで離すわけにもいかず力を抜くことなく必死で取ろうとした。
やっと れん君の口から噛んでた あの物体を離させた・・。
興奮状態のれん君を落ち着かせようと地面に座り込み
「ダメ!これダメ!こんなの食べたら病気になって死んじゃうよ」って
れん君を抱きかかえて震えながら一生懸命に言い聞かせた。
噛まれた指は手袋から血が滲み出してた。「痛い」という感覚が
なくなってきた。慌てて家に戻って傷を見たら、傷が思いのほか
深くて大きくてびっくりした。夜間救急外来に連絡を入れ
急いでパパのクルマで病院へと駆けつけ処置をしてもらった。
病院に行く時に「れん君を叱らないでね!」って、そう言ったのに・・
れん君は おじいちゃんに、ものすごく怒られたって三男が言ってた。
病院での処置を終え家に帰ったら・・
すっかり元気を無くしてたれん君を見てショックだった。
シュンとしちゃって手を差し出しても声をかけても顔を背けたり
逸らしたり・・。れん君の そんなヨソヨソしい態度や様子に
心が とっても痛んだ。可哀想な事しちゃったなぁ・・って。
きっと怒られて「悪い事をした」っていうのを知った思いだったんだろうな。
本人は、全然 その気がなくての事だったんだから・・。
それから毎日、うつむき加減で目を合わせようとしない そんな れん君と
向き合った。出来る限り れん君のそばに居て「 れん君と一緒に」って
そう心掛けた。“ いつも どんな時も一緒だよ ” という想いで・・。
包帯をしてる右手を差し出すと顔を背け嫌がった。撫でようとすると
目をつむって、まるで寝たふりをするみたいだった・・
それでも 私は毎日 毎日 そんな れん君と向き合った。
なにがあっても れん君のことが大好きなんだよ・・って。
れん君のこと、キライになんか なる訳 ないんだよって・・。
あれから、毎日 毎日 そんな想いで一緒に過ごして来ました。
ちょっとずつ、前のように そんなことを意識することなく
れん君と向き合えるようになりました、今までのように・・
きっと れん君も同じじゃないかなぁって、そう思ってるんだけど。
それって私の勝手な思い込みかな?考え過ぎ?意識し過ぎ?
今日のれん君・・
差し出した私の右手からオヤツを食べてくれました。
ちょっとした事ですけど、なんともないような事ですけど
でも とても嬉しいです、初めて「お手!」が出来た時みたいに。
また いつもの毎日を、いつものように・・
心配を おかけました。心のこもった暖かいメッセージを
本当に ありがとうございました。