November, 2010
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PROFILE
【夜うさぎ】

ういっしゅの主人(多分)。実家・新潟から遠く離れた岡山で遠距離飼い主中。今年は卒論やら就活やらに追われる予定…。

【うぃっしゅ】

10歳のゴールデン。愛称うぃ。現在リンパ腫寛解記録、1年11ヶ月!甲状腺機能低下症で投薬中。乳腺腫瘍、腎不全発病。

【りんく】

2歳のしっぽ付きコーギー。愛称りん・りん子。口蓋裂の手術・治療終了しました。避妊手術はいつになったらできるのだろうか。

【みん】

夜うさぎの双子の片割れ的存在の三毛猫。しっぽはカギ尻尾です。通称・化け猫みん様。2007年8月3日永眠。享年21歳。

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4年前の猫
今日・5月12日は…時々ここで話に出していた兄弟猫の、兄猫(多分)の4回目の命日でした。

今日は彼の話をしたいと思います。
少し、長くなってしまうかもしれません。





彼の名前は『シーマ』といいます。
今から17年前に、弟猫と一緒にうちの家族になりました。

誇り高き雑種猫、近所のボス的存在のオス猫でした。
体はとても大きくて、全盛期で8kg近い体重がありました。それも、肥満ではなくて。

名前の由来は、縞模様だから…ではなくて、高級車から。
両親がつけました。すごい見栄っ張りな名前(笑

弟猫とは仲が悪く、シーマは家の中と庭側、弟猫は家の道路側がそれぞれの縄張りでした。

彼はFeLV、FIV共に陽性でした。
去勢もしてなくて、外に自由に出て行って、近所の猫とケンカし放題だったから。
まだ、猫も犬も外飼いが当たり前の時代でした。


シーマはドアを自分で開けられる猫でした。
引き戸ではなくて、ドアノブがついているドアを開けるんです。

                         こんな風に。



引き戸なら、みん様も弟猫も開けられました。
でも、ドアノブの扉を開けられるのはシーマだけ。

つまり彼は、居間へ自由に出入りできたのです。
もちろん、閉める事はできませんが(笑
なんか寒いなぁ…と思って目をやると、必ず彼がドアを開けっ放しにしていました。

今でも我が家の居間のドアは、彼の爪あとが無数に残っています。
夜中に彼が勝手に開けないように、ドアの上の方には鍵までついています。



シーマが7歳のとき、弟猫が死にました。

オス猫同士だったから、ケンカばっかりしていて。
それでも、一緒に生まれた兄弟だったから、どっちかが追い出されるなんて事はなくて。
何だかんだ言って、寒い日は一緒のダンボールでくっついて寝てたりして。


そんな弟猫が、死んでしまったとき。
若い時と全く変わらず精力的だったシーマが、一気に老け込んでしまいました。

あまり外に行かず、一日中家の中。定位置のストーブの前から離れずに、じっとしている。
そんな様子が数ヶ月くらい続きました。

やっぱり、彼にとっても弟の死はショックだったんだと思います。
張り合いを無くしてしまったような感じ。


私はシーマに、「弟の分まで元気で生きてよ」とずっと言い続けました。
彼はそれを守ってくれたんでしょうね…13歳まで生きてくれました。


急性腎不全、でした。


4年前の4月。
彼は衰弱し始めました。

それでも、食欲はあったから、始めはそんなに体調が悪いとは思っていませんでした。

それが、5月に入ってから一気に、ほとんど動かない状態になりました。

亡くなる数日前。
それまで寝床から動かなかった彼が、庭の車庫の前に出ているのを見つけました。

その衰弱して痩せた姿を見て、
それでもここまで動いてきた気力があるならもしかしたら、

そう思って、私は彼を病院へ連れて行きました。


結局…輸液をしただけで、もう手の施しようはなかった。
それを認められず、死に向かう彼を見ることができず、私は彼を入院させてしまった。

そして、5月12日。
彼は病院で、ひっそりと息を引き取りました。


きっと、数日前に庭に出てきたのは、死に場所を探しに行くつもりだったんだ。
気付いた時にはもう遅く、彼は嫌いな病院で一人で死にました。

病院に連れて行ったこと、入院させてしまったこと。
間違っていたんです。

シーマは私に、最期にどんな選択をするか、どんな最期を迎えさせたいか、最期から、死から目をそらしては行けないという事を教えてくれました。

シーマ。
ごめんね。
ありがとう。

うぃやりんや、この先私が一緒に暮らす子達の最期のときは、もうこんな間違いをしないから。


4年という月日。

4年前、彼が死んだ日に、傍で慰めてくれた人と電話で話しました。
彼が死んだのはもうずっと昔のような気がしていたけど、こうして当時から付き合いのある人と話していると、
4年なんて短いのかも…と思いました。


今でも、彼のご飯場所だった廊下の一箇所は、板がはげたままになっています。
彼が体を擦り付けていた、廊下の角には黒いシミが。
居間のドアは爪あとだらけ。
ドアの上の鍵はもう使うこともないけれど。

これからもずっと、このまま残しておくでしょう。


すっかり話が長くなってしまいました。
最後に、たった一枚だけ手元に残っているシーマの写真を。


                       目つき…悪いでしょう(笑


デジカメもカメラ付き携帯も一般的じゃない時代でした。
シーマが死んだ年、高校生だった私が持っていた携帯も、カメラ付きじゃなかったので…彼の写真は本当に少ないです。
それだけが、ちょっと寂しい。


1179136428714660.jpg
弟猫の話は、またそのうち。

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この記事への返信
シーマ君、ホント目つき悪い〜(ごめん!)
でもカッコいいです。おひげも立派で貫禄あるわ〜。
頭もイイコだったのね。
ドアを開けようとしているイラストの下半身ぷるぷるがたまらんです(笑)
動物達は人間にいろんなことを教えてくれますね。
彼らは何の打算もなくて、自分に正直で。
シーマ君、あの鋭い目つきで今も見守ってくれてるね(^_^)
弟猫ちゃんの話も楽しみにしてます♪
Posted by ピーママ | 11:58:42, May 13, 2007
ピーママさん

頭…良かったんでしょうね。賢いというより、悪賢いとかずる賢いとか小賢しいって感じでしたが(^^;)
ドアを開ける姿を初めて見たときは、感動しました。下半身はぷるぷるしてましたが(笑)
動物を暮らすって、本当にいろんなことを学ばされます。彼らは一生をかけて、尊い物ばかり与えてくれて。
どうやったら恩を返せるのか、見当もつきません。
それにしても、やっぱり目つき悪いですよねぇ〜。
あの目で見守ってくれてたら、悪い物も寄り付かない気がします(笑)
Posted by 夜うさぎ | 01:59:34, May 15, 2007
ドアノブ開けるの、にゃあすけもやってましたよ!にゃあすけの場合は、ドアノブのそばにある棚に上って開けてました(^_^;)
シーマくんはキャリアだったけど随分元気で過ごしてくれたんですね。そしていろんな事を教えてくれたんですね。
シーマくんや弟猫くんのためにも、うぃちゃんやりんちゃん、みん様のために頑張ってね!
…シーマくん、アメショーっぽい感じだよね(^^)
Posted by ももり | 23:17:36, May 16, 2007
ももりさん

おぉ〜、にゃあすけ君もドア開けねこだったんですか!
棚を使うとは…にゃあすけ君の方が賢いですね〜。シーマは下半身ぷるぷるでしたから(笑
本当に、キャリアであることを忘れるくらい元気でいてくれました。彼らが遺してくれたものを、しっかりうぃ達に引き継げるよう頑張ります。
あー、確かにアメショー系かも…でも完全雑種なんですよ〜。弟猫なんて白黒のブチですし(^^;)
Posted by 夜うさぎ | 00:35:34, May 17, 2007


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