ケンブリッジ大学エマニュエル・コレッジで開催された近郊の陶芸作家による展示即売会。
「プレミアムナイトだからゆっくり見られるわよ」という友人の誘いだったけれど、なんのなんの大盛況で、お気に入りの器が取り合いになるほど。。。
でもここで面白いのが英国人女性の譲り合い。
「兄の誕生祝いに買おうと思ったのだけれど、でもあなたどうぞ!」
「いえいえ、友人がこのシリーズを集めているから買おうと思ったけれど、ぜひお兄様のプレゼントとしてあなたどうぞ!」
「いいえ、あなたこそ。。。」
「いいえ、是非あなたに買って欲しいわ!」
”No,no,no...."
"Oh!,no,no.Please..."
「もう〜、じゃんけんで決めれば?」と言いたくなるくらいの激しい譲り合いで可笑しかったです。
でも結局「そう?じゃぁ私が買わせていただくわ!」
と一人がレジに持って行った背中を見送りながら、「あ〜、やっぱり欲しかったなぁ。。。」とつぶやく後ろ姿
人間の品位や品格を尊重する英国女性の本音と建前やせ我慢?
さて、かなり混雑してきた会場をウロウロしていると、ふと隣の女性と目が合った。あれ?
見覚えのある顔。
そして胸に光り輝くレガリア。。。といえば、わぁ、ケンブリッジの新市長さんだぁ(写真右)
「市長さんですよね?」
と訪ねると
「ええ、こんにちわ!」
と気さくに手を差し伸べて握手をして下さいました。
なんでそんなに興奮しているのかってそれはここでピンと来た方はすでにご存知の事と思いますが、6月24日のブログ「ミッドサマーフェスティバル」にも書いたように、彼女は”ケンブリッジ初の女性市長で元男性”というユニークな経歴をお持ちだから。
ってことは、横のお方が噂の元男性のパートナー
「以前ブログに市長さんの事を書かせていただいたんですよお目にかかれて光栄です。カメラを持ってくればよかったなぁ・・・」
と言うと、
「あら、では携帯電話のカメラを使ってはいかが?」
とパートナーの方のご提案。
というわけで、ワインを片手に展示会を見学なさる市長さん&パートナーのお写真を撮らせていただいたわけです。
「あなたも一緒に撮りましょう!またブログに載せれば?」
とのお言葉についご一緒させて頂きましたが、それは恥ずかしいから載せられない。。。
”20年前に結婚して20歳と18歳のお子さんがいて、15年前に性転換手術を受けて、現在は同じく性転換手術を受けた元男性の女性と暮らしている”
これだけを取り上げるとかなり反発を感じる人が多いけれど、(一緒に行った友人も新市長を毛嫌い派)実際お目にかかってお話してみると、一つ一つの言葉にも態度にも、穏やかな人柄の良さがにじみ出ていて、優しくエレガントな雰囲気は私よりもず〜っと女性らしい
「なんて素敵な方」
とあっという間にファンになってしまいました。
「市長さんと知り合いなの?なんで馴れ馴れしく会話してるわけ?」と怪訝そうな友人。
初対面でいきなり市長に話しかけるなんていい度胸ねぇと言われてしまったけれど、
やはりこれからは度胸より愛嬌だわ
市長さんみたいにエレガントな女性を目指そうっと
←久しぶりにオーラの出ている人に接した気がしました。
あんなお友達が欲しいなぁ。。。
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