イベント目白押しの夏のイギリス。
今回訪れたのは、ケンブリッジから車で1時間ほどのロングメルフォードにあるケントウェル・ホール(Kentwell Hall)です。
毎年6月下旬から7月上旬の週末、屋敷や庭など全ての敷地内が完璧に中世の世界にタイムスリップしたかのようなイベント”Re-Creation"が開催されています。
今年のテーマは1588年。エリザベス1世がスペインのアルマダを打ち破った年。まさに去年公開された映画ゴールデンエイジの頃です。
入り口で入場料を払い、敷地内で使える古いコインを両替し、暗いトンネルを抜けると、そこは。。。
チューダーの世界
室内の装飾のみならず、沢山のエキストラの(200〜400人)が、当時の衣装を着て、当時の言葉をしゃべり、当時の生活そのままを再現しています。
こちらは屋敷の使用人達の食事風景。
使用人とは言え、キッチンで働くメイドなどの下働きではなく、ある程度身分が上の人々のよう。
ご主人様達が残した食べ物を、ご主人様達の後で頂きます。
使用人なので、ろうそくを使わなくてもまだ手元が明るい午後3時半くらいに食べるこの食事が一日一回のメインの食事だとか。
山羊やマトンのパイ、りんごのタルト、エディブルフラワー入りサラダ、グリーンピースなどなど。。。
こちらは洗濯場。
大きなたらいが沢山並び、ぐつぐつお湯を煮立ててメイドさん達が働いています。
洗濯場の階段を上り、二階へあがると。。。
薬草やハーブを使って、お薬やポプリを作るメイドさん達。
生の花や、乾燥させた花や葉っぱを煮出したり、乳鉢ですったり。。。
右のメイドさんは乾燥したローズマリーの葉を枝から摘んでいます。
こちらのキッチンは牛乳からチーズやバターを作っています。
中央青い服の女性がパタパタと二枚の木の板で形を整えながら、バターを作っています。
手前のガーゼの袋はチーズを作っているところ。
広い敷地内をウロウロして、納屋に入ってみると、刺繍や羊の毛から毛糸をつむぐメイドさん達が働いていました。
こちらはフェルトを作るメイドさん。
白い羊毛と黒い羊毛を組み合わせて、模様を作ります。
なべの中のお湯をかけながら、ゴシゴシ。。。
こんなに小さな双子の女の子も、中世の子供を演じています!!
お人形さんみたい!かっわいい!!!
ここでは、この子達のお父さんが中世の楽器を演奏していました。
刺繍や洋服を作るメイドさん。
まるで映画のワンシーンをみているよう。
中世のメロディを奏でるバグパイプとドラムの二人組み。
ドラムのおじさんは、当時の抜歯屋さん。
歯医者さんはまだ存在しないので、ただ抜くだけのお仕事!
当時は抜歯は見世物のひとつで、楽器を演奏する旅芸人と共に、仕事をしていたようです。
敷地内ですれ違うたびに、大きな抜歯用ペンチを持って
「さぁ、そろそろ抜こうか?ホラホラ、口を開けてごらん」
って近づいてくるので、丁重にお断りしました。。。
過去に抜いた歯は、オジサンの帽子に飾りとして縫い付けてあります。
エキストラはみんな中世の言葉を話すので、”Hello”ではなく、”Good Day”と挨拶してくれます。
子供達も中世の遊びをし、話題も当時の話題を当時の言葉で話すという徹底振りに、本当に1588年にタイムスリップした気分。
実は15年前にも一度来たことがあるのだけれど、やっぱり何度訪れても感動するイベントだなぁ。
絶対一見の価値があるお勧めスポットの一つです。
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