犬と暮らすイギリス ケンブリッジ。黒ラブフェリックスとママのケンブリッジ見聞録

May, 2009
-
-
-
-
-
01
03
04
05
06
07
10
11
12
13
15
16
18
19
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
-
-
-
-
-
-
PROFILE
佐藤フェリックス

イギリスのケンブリッジに犬を連れてお引越し。ラブラドールのフェリックスは今日もママと一緒に徒歩&車で、いろんなものを見て聞いて体験しています。

MYALBUM
CATEGORY
RECENT
RECENT COMMENTS
ARCHIVES
LINK
SEARCH
PR




ハリーポッターと大英帝国

1216913002563197.jpg

サマーコースも大詰めを迎えた第三週目。

 

夜8時からのレクチャーは、「ハリーポッターと大英帝国」というタイトルの講義でした。

 

私が取っているアートヒストリーの生徒だけでなく、サマースクール全体対象のレクチャーなので、生徒数も多く、大きな階段式の教室は満員です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1216913051730091.jpg

「ハリーポッター」という名前がタイトルに付いているせいか、驚くほど沢山の生徒が聴講していました。

 

やっぱりハリーは世界中で有名人なのね。。。

講義をする先生は伝統のローブを羽織り、さながらスネイプ先生みたい!

 

世界中で翻訳されているハリーポッターシリーズ。

でも、国によっては文化の違いも浮き彫りになります。

 

たとえば西洋ではドラゴン=悪者、でも中国ではドラゴン=幸運。

西洋の魔法使いの乗り物といえば「ほうき」、でもアラブでは「空飛ぶじゅうたん」。

 

この作品でよく出来ているのは、”「魔法」で何でも思い通りに出来ること”ではなく、”どんなに「強い魔法」でも「死」に打ち勝つことが出来ない”と言っていることと、勇気や友情の大切さを教えていること。

 

”どんな「魔法」をしても「死」に打ち勝てない”という点で、世界中の「キリスト教会」を敵にまわさない様にしているのだとか。。。

(「死に打ち勝てるのはキリストのみ」というキリスト教の教えに逆らわないので。)

 

上流階級出身のマルフォイに対して、中流階級のハリー。

ホグワーツの階級システムはまさに今もあるイギリスの階級社会の縮図。

いじめや差別(純血にこだわる一部の家系)など暗い部分もあるけれど、主人公達は実際今を生きるティーンエイジャーと同じようにswear wordを吐き、実在する場所を物語に登場させて(キングスクロス駅など)ストーリーにリアルさを与え、今もこのイギリスのどこかで現実に起こっている出来事のように感じさせて読者を一気にハリーの世界に引き込みます。

 

なんだかもう一度本を読み返して見たくなった講義でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イギリスバーナー

,←ランキング参加中です。

一日一回クリックしていただけると、とてもうれしいです。



この記事への返信
世界的に本当に大人気ですよね!
TVで、新作が発売されたとか言ってました
ハリーポッターってすごい人気ですよね〜!
今まで一度もハリーの本は読んだことがないのですが
今年だったかTVで“ヘビ”が出るシーンのある
ものが放送されたので初めて観ました
「なるほど〜面白いんだ」と思いました
あ、でも私は『ナルニア国物語』の方が観るのは好き
だったかもしれません^_^;
Posted by HARUママ♪ | 09:54:53, Jul 25, 2008
昨日日本も最終章の発売日で、大いに盛り上がってましたよ。

私は一作目の映画の途中で寝てしまって、脱落組なんだけどね・・・汗。
Posted by maya | 09:56:18, Jul 25, 2008
HARUママ♪様
講義の中でも「ハリーポッター現象」について言及していたけれど、今や世界中で人気のキャラクターですね。
最終章の日本語訳が出たのですか?
夏休みの子供が読むのによさそうですね。

Posted by フェリママ | 22:32:34, Jul 25, 2008
maya様
あらら。。。mayaさん、あの映画で寝たって?
よほど疲れていた?それともmayaさんにはお子ちゃまテイストだったのかな?

作品の中のホグワーツは、イギリスのボーディングスクール生活をかなりリアルに表現していていると感心します。

昨日日本語訳が出版されたの?知りませんでした。
では今頃沢山の人が、結末を知ったのね。。。


Posted by フェリママ | 22:38:52, Jul 25, 2008
こういう講義が存在することに驚きと敬意を感じます。
よい経験ができましたね。

Posted by コム@LDN | 03:13:32, Jul 28, 2008
コム@LDN様
おかげさまで、なかなか面白い講義でした。
ハリーポッターシリーズも、あと50年くらい経ったら、大学でまじめに研究する人も出てくるのでしょうか?
それとも現在すでに研究している文学者もいるのでしょうか?
Posted by フェリママ | 08:18:14, Jul 29, 2008


◇ 返信フォーム


名前 :   情報を保存する
メール : 
URL : 
題名 : 

内容 :