2009年はケンブリッジ大学創立800周年を祝い、一年を通じて色々なイベントがありました。
ちょうど一年前、2009年の1月に幕開けした一連の記念行事も、2010年1月16日、17日、18日に行われたこの音と光のページェントでフィナーレを迎えました。(写真は一部クリックで拡大します。)(去年の日記は2009年1月20日です)
800周年記念のフィナーレのテーマは、Transforming tomorrow.
去年のイベント会場はこのSenate HouseとOld Schoolだけだったけれど、フィナーレの今回はキングスコレッジのバックスをくるりと回るコースになっていました。
Senate Houseに映し出されたビデオのテーマは、Blurring the Boundaries.
音楽と科学、物理、音響学。コンピューターサイエンスとニューロサイエンスなど、学問の領域を超えた研究も盛んなケンブリッジ。
細胞構造を写し出す電子顕微鏡の影像はアートにふさわしいし、ミルトンやテニソンなどの文学とコンピューター言語など、ケンブリッジ大学の研究は絶えずその姿を変え過去から現在、そして未来へと変化し続けてく。。。ということを表現しているらしい。
800周年イベントでは沢山のイラストを描いたQuentin Blake。彼の作品はどれも微笑ましくて大好き。
Youtubeで映像を見つけました。⇒
Senate House を後にケンブリッジのアイコンとも言うべきキングスコレッジチャペルに移動。
1446年にヘンリー6世の命で建設が始まったチャペルが完成したのは100年後のヘンリー8世の頃。
そしてその横のGibbs Buildingに写し出される映像のテーマはProteins to Planet。
建物に映る美しい銀河の影像と、見上げた空に浮かぶオリオン座がとてもロマンチック。
配られたパンフレットのProteinsの説明には、2008年にノーベル化学賞を受賞した下村脩氏、Martin Chalfie、ケンブリッジ卒のRoger Tsienらの緑色蛍光たんぱく質は多方面の科学分野の発展に貢献している。。。と書いてあった。
キングスコレッジのチャペルに写し出された影像のタイトルはNano。
チャペルのステンドグラスは、その小さなガラスを組み合わせて巨大な芸術を作り出す手法が、当時のナノテクノロジーの最先端とも言える。。。という意味らしい。
800周年の次の記念行事は、900年?
その頃みんなどんなことを研究しているんだろう?
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