200X年最後の東京出張、弊社のわがままを言いに、呼ばれもしないのに訪れるゲリラ上京であった。
後輩が別件でお叱りを受け、もう来なくていいと言われるも、上司からわが社の未来が、と無茶ぶりをされ、スベッたら悲しい年越しである。さらに妻よりお土産の任務をさずかり、いざ東へ。。。
重苦しい空気の中、われらのケンちゃんの美声を聞きながらMt.富士を横切る、雪厚化粧の富士さんは、大きなスイーツに見えた。ケンちゃんの美声と日本の田舎の風景は、現実逃避行の旅路であった。
昼前に到着、寒い!この日のお昼はいつもの築地じゃなく、銀座のはずれであった。腹一杯で眠くなるより、甘いもん食ってリラックスである。
今回訪れたのは “ イデミ・スギノ ” 夕暮れを待たずして売り切れ、商品のほとんどがイートイン、犬飼い泣かせの話題のお店である。
真っ昼間からすでに店内には若い女性がキャピキャピ、重苦しいコート姿で行列に並んだ。高級宝石店のような大きなショーケースに寂しい品揃え、もう売り切れるのであろうか。。。
最後のアンブロワジーとま逆の白いヤツ、アメリカーノというイタリアかぶれの飲み物を頼み、店の奥へと案内された。角度が90度の居心地の悪いイスにお座り、待つことしばし。。。
アンブロワジーをガブり、何層もの層からケーキが形成されており、甘苦い・甘過ぎ・甘い・やや甘い・ほんのり甘い・酸味やや・酸味の7重奏であった。
値段が値段だけに、決してマズくはないが、一度食べたからもういいかな、そう思った。お土産の焼き菓子を営業カバンに詰め込み、いざ商談へ。。。
糖分が僕に力をくれたのか、そこそこのわがままを聞いてもらい、胸を張って帰りの寄り道へ。忘れてはならない、もう1つの任務である妻へのお土産を求めて。。。ふぁっふぁふぁ×ふぁっふぁふぁ。。。
今回はおじゃましたのは5年ぶりぐらいのギロッポンヒルズ、田舎もんと金持ちがウロウロであった。
さっそくお土産を買いに行ったのは、テレビ朝日ではなく、“ ジョエル・ロブション ” 三ツ星シェフであるジョエル・ロブションのお店である。
頼まれていたマカロンとパンを買い、ふとショーケースを覗くと、ショークリームが!保冷剤はMAX3時間、この日は寒かったし、5時間ぐらいはいけると判断、買ったら最後、慌てて帰りを急いだ。
東京クリスマスを味わうことなく、帰りを急いだ。ふと東京タワーがチラり、2秒ほど見てまた駅へと急いだ。
凱旋するなりナッティ同様ニオイをクンクンクン、全然問題なしでモグモグモグ、値段が値段だけに2日分けて頂いた。値段が値段だけにマズくはないが、一回食べたからもういいかな。。。一期一会のスイーツを味わった。
関西人的には星の数よりやっぱやすくてうまいもん、東京20XX年、うまくてやすいもん求めてまたメガロポロスをパトロールするとしよう。