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さかのぼることナッティの誕生日、ユウコはワイハに1週間、お留守番の僕とナッティだけのパーティーであった。 仕事帰りペットショップへ寄り道、犬★ケーキとプレゼントの犬★ボールを買って凱旋であった。 誕生日を覚えているのかどうだかであるが、ユウコがいなくなった事を実感してか、お出迎えも日に日に情熱的になっていった。 まずはお散歩で犬★ボールをプレゼント、以前他の犬のボールをドロボーしてまで離さなかった代物を探し出し、やっと手に入れた犬★ボールを追いかけた。 そしてお食事の後のお楽しみ、見慣れない袋に興味深々、バースデーソングを口笛で吹くと・・・。 誕生日にケーキを食べる事を覚えていた記憶力が凄いのか、365分の1を当てた勘がするどいのか、口笛に合わせて大喜びであった。
二人ゆえに盛り上がりこそ無かったが、アダルトな雰囲気でパーティーをと思いきや、例年通りの喰い散らかしようであった。 もう5歳、まだ5歳、そんな事なんてわからず、人間様の単位なんてどうでもよく、ケーキを何回喰らえるかのほうがナッティにとっては重要であろう。 ロウソクの数より、ケーキの数である。人類からすると同じ数かもであるが、いくつものケーキをたいらげてほしい、そう思う。 |
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